A STREET CAT NAMED BOB

原題: A STREET CAT NAMED BOB (2016) Roger Spottiswoode監督

「ボブという名の猫」(イギリス)ロジャー・スポティスウッド監督

ストリート・ミュージシャンとして生計を立てていた、ホームレスのジェームズ。薬物依存で親にも見放され、生きる希望も持てずにいた彼の前に現れたのが一匹の茶トラの猫、ボブだった。出会った瞬間から不思議とジェームズに懐いたボブは、ジェームズに生きる希望とチャンスをもたらす。

こちらの映画、時々映像がボブ目線になりなんともファンタジー要素溢れるのですが、実は実話です。

ノンフィクション「ボブという名のストリート・キャット」が12年3月にイギリスで出版されると、ザ・サンデー・タイムズ紙のベストセラー・リストに76週間連続でランクインする記録を樹立。30を越える地域で出版され、販売部数は世界中で500万部、続編2冊を合わせると計1000万部を越える大ベストセラーとなっている。最近では、10代のための最高の読み物の一つとして、『ハリー・ポッター』や『ハンガー・ゲーム』といった名だたる作品とともに挙げられ、彼らの物語は、日本のテレビ番組でも「奇跡の猫ボブ 人生ドン底男ジェームズとのキズナ」として紹介され、大反響を呼んだ。

個人的な感想は、やっぱり猫を愛する者としては・・・ボブのような相棒が欲しい。に尽きます。わたしの実家では、幼い頃からずっと猫を飼っていまして、今はとびきりかわいいお婆ちゃん猫2匹と母が日々穏やかに暮らしているのですが、たまにどうしようもなく猫に触れたくて仕方なくなる時があります。あの、やわらかな毛に触れたい、お腹に触れたい、耳の後ろ、顎から首にかけて、しっぽの付け根・・・小さな手・・・何もかも満足するまで触れたい・・・もう禁断症状が出ちゃいます。

さて、この映画の主人公ルーク・トレッダウェイ演じる、ジェームス・ボーエン、をみていると、日本人の感覚と随分違うので感情移入が少し難しいかな?と思いました。ジェームスはジャンキー(ドラッグ中毒者)なのですが、根は真面目に頑張ろうとしています。ただ、ホームレスまで落ちてしまうと、人生は本当に厳しい。クスリもやめられず、死もすごく近くにある。お金がない(ここは感情移入しやすい)余裕がない、現実との対峙よりクスリを使うことの方が生きやすい。もはや彼の世界は逃げたい事ばかり。そして、何と言っても人が弱いときに必要なのは寄り添ってくれる存在なのだと延々と教わっている気になります。冒頭ジェームスについて説明があまりないのですが、彼の家族に対する行動を見ると、ただただ愛情に飢えている年齢よりももっともっと幼い少年に見えて、イギリスに蔓延している闇を感じずにはいられませんでした。ジェームスの出会う猫、ボブ役を演じるのは、実はリアルボブ “BOB THE CAT”!小説に登場するボブであり、手のひらを広げると、ハイタッチをしてくれるボブなのです。ジェームスのカオスな人生とボブの野良猫生活が一緒になって、現実的に起こるんだろうなぁとうな垂れてしまう脇の甘さも気になるポップな生活。

ジェームスがさらさらと音楽を生み出すのと、そこまで歌が上手いと感じないところもなんだかすごく身近。

そして、この作中で注目して欲しい点は “THE BIG ISSUE”(ロンドン) です。日本でもホームレスの方が販売している姿をお見かけするので、ご存知の方も多いと思いますが、この映画の中、ジェームスとボブの生活の基盤となる有限会社です。

ビッグイシューは市民が市民自身で仕事、「働く場」をつくる試みです。2003年9月、質の高い雑誌をつくりホームレスの人の独占販売事業とすることで、ホームレス問題の解決に挑戦しました。ホームレスの人の救済(チャリティ)ではなく、仕事を提供し自立を応援する事業です。ビッグイシューの原型は1991年にロンドンで生まれました。 

定価350円の雑誌『ビッグイシュー日本版』をホームレスである販売者が路上で売り、180円が彼らの収入になります。最初の10冊は無料で提供し、その売り上げ(3,500円)を元手に、以降は1冊170円で仕入れていただく仕組みです。

ホームレスの仕事を作り自立を応援する冊子、BIG ISSUE はとても読み易いのです。以前紹介した映画 “37セカンズ” の記事もとてもよくて嬉しかったです。

このBIG ISSUEと社会の関わりは日本の知名度としては恐らくまだ低いので、この素敵な作品「ボブという名の猫」を観て、もっと馴染んでくれるといいなぁ。

作中では更に、ドラッグ中毒者がメタドンという薬(メタドンはヘロインと同じような作用があって長く効く、安価な経口液剤だ。メタドンには健康保険が利き、毎日飲めば、依存者でも離脱症状にならず普通の生活を送れる)を飲み、日常を過ごすのですが、このメタドンを断つのはむしろドラッグを断つよりも難しいそうで「人生でかかった1番最悪なインフレンザを100倍悪くしたものだと思って」と劇中でジェームスが ジョアンヌ・フロガット、「ダウントン・アビー」で大活躍する女優、演じるソーシャルワーカーのヴァルに言われるのですが、その時わたしは、メタドン絶つのやめる・・・ってちょっと思いましたよね・・・。風邪ひいて熱出るだけであんなにしんどいのに、更にインフルエンザで、その100倍でしょう?メタドンやめられないかも・・・ですよ。

今作「ボブという名の猫」はとてもほっこりしましたし、イギリスの光と闇の描かれ方が背景でも作中でも鑑賞者に体験させるかのように描かれていて、訪れたことのないイギリスと言う国に一瞬住んでいたような錯覚すら覚えました。原作がノンフィクションならでは、なのかもしれません。

お子さまがいらっしゃる方は、ぜひお子さまと鑑賞してみて下さい。きっと大人とは違う感性でとっても楽しめると思います。お子さまの反応も知りたいな。

ではまた、映画の話をしましょうね。

オノユリ

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