初めてのラジオ番組公開生放送初日を迎えるにあたって、ひたひたと追われるような焦りと、氷砂糖のように小さく魅力的な甘さを心の中深くに感じていた。

映画監督と過ごす贅沢な10分間−

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第1回ゲストは数々のドキュメンタリー映画と岩手復興ドラマ「冬のホタル」を手がけられた、都鳥伸也監督。

 

『希望のシグナル(2012)』

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『希望のシグナル』を拝見するまで、15年連続秋田県が日本一の自殺率と知らなかった。むしろ、自殺率について考えたことがなくて、その重みを改善させるべく、活動されている方々の動きにだんだんと自分の心が重なってくる。映画に登場される袴田俊英住職の行動、微笑み、言葉に胸が熱くなる。

記録映画の途中で震災が発生する。被災された方の心に寄り添う方法を模索する様子を淡々と記録する映像。

「褒めると言う事、1つ1つ出来たことを褒めて、前に進むこと。たくさんの希望のシグナルを見つけなきゃね」

なんて素敵な映画のタイトルなんだろう、この日から「優しさ」を心に抱こうと気をつけております。

 

『1000年後の未来へ(2014)』

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印象に残る、保健師の女性たちの理知的な話し方。知性があり鍛えられている、といった印象を受ける。個々のインタビューでそのような印象なのに、実際ご本人たちが震災で被災された方々と話をする時はまるで違う印象に変わる。いい意味で「おばさん」で、安心して世間話をして、近況報告をして、悩みをポロリとこぼせてしまう。

こんな生き方も、あるんだな。

 

『響生 −きょうせい− アートの力(2015)』

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自分が役者だからなのだろうけど、アーティストとの存在の近さ、みたいなものを感じつつ映像を追う。そして、「個」として存在する自分の心の卑屈さみたいなものを見てしまった気がする。一人一人がアートを発信している人間。人間が沢山。というイメージを受けた。

「私たちの小さな活動によって、たった一人でも、その心を動かす事が出来るのであれば、それだけで私たちはタネを蒔き続ける意味がある。」

「個」には、限りがある。

 

岩手復興ドラマ『冬のホタル(2017)』

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あるシーンで、淡々としたセリフにきゅーっと心を掴まれる。

『冬のホタル』のサイトを訪れ、原作ストーリーを読んで納得する。

岩手復興ドラマ、たくさんの方に観ていただけますように。

 

そして都鳥監督の最新作、『OKINAWA 1965』

東京での、特別先行上映が決定されたそうです!

挫けることを知らない沖縄の人たちが、未来をどのように切り拓こうとしているのか? それを映画のテーマとして、沖縄をキャメラを通して見つめていきたいと考えています。ぜひ、みんなで力を合わせてこの映画を成功させましょう。

都鳥伸也(『OKINAWA1965』監督) **HPより抜粋

 

濃密な贅沢な時間をありがとうございました。

都鳥監督がまた遊びに来てくれますように。

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次回は8月5日土曜日、映画「レミニセンティア』の井上 雅貴監督です。

15:00~15:10 よろしくお願い致します。