コエボンラジオをお聴きの皆さん、こんばんは。女優オノユリの映画の話をしましょうよのお時間です。6月12日土曜日の夜、皆さまいかがお過ごしですか??本日の放送は録音なので、わたしはね、何してるかな?多分…映画を観ているかなぁ。ウォーキング・デッドの新着は観ちゃったし…東京リベンジャーズの新着は日曜日待ちだし…殺人を無罪にする方法は、うちの父親も一緒に見るから日曜日まで待たないといけないし…フランスのLUPINは楽しみすぎて一気観したくないから今はガマンLUPIN中で、ペーパー・ハウスは9月待ち!!それになんと言っても面白い映画を観ちゃうと、ずーーーっと映画の世界に浸ってしまって、早く早く…って心が映画を待ってるんですよね。もう、映画に浸るのが待ち遠しくて仕方ないの。心が潤ってるの。今日お話する映画のお話です。今も、あらゆるシーンを脳内で再生しては心を震わせてるところ。

GREEN BOOK

2018年製作/130分/G/アメリカ
監督:Peter Farrelly ピーター・ファレリー
原題:Green Book

CAST

Viggo Mortensen

Viggo Mortensen ビゴ・モーテンセン as Tony Lip

Mahershala Ali

Mahershala Ali マハーシャラ・アリ as Dr. Donald Shirley

Linda Cardellini

Linda Cardellini リンダ・カーデリニ as Dolores

INTRODUCTION

トニーとシャーリーを演じるのは、二度アカデミー賞®ノミネートされたヴィゴ・モーテンセンと同賞を受賞したマハーシャラ・アリ。二人の幸せな奇跡の物語を観る者の心にまっすぐ届けてくれる。監督は『メリーに首ったけ』などコメディで知られるピーター・ファレリー。キャリア初の感動作を傑作に仕上げた。

異なる世界に住む二人の壮大なズレに笑い、ツアーの本当の目的に胸を熱くし、極上のラストにスタンディングオベーションを贈らずにいられない、痛快で爽快、驚きと感動の実話!

(GREEN BOOK公式HP:https://gaga.ne.jp/greenbook/about.html

STORY

時は1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。彼の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。二人は、〈黒人用旅行ガイド=グリーンブック〉を頼りに、出発するのだが─。

(GREEN BOOK公式HP:https://gaga.ne.jp/greenbook/about.html

FILMANIA 映画の話をしましょうよ

さぁ、今晩の映画はピーター・ファレリー監督「GREEN BOOK」です。みなさんご鑑賞されましたか?ご鑑賞されていない方にまずは、GREEN BOOKが何なのかご説明します。

グリーンブック:1936年から1966年までヴィクター・H・グリーンにより毎年出版された黒人が利用可能な施設を記した旅行ガイドブック。ジム・クロウ法の適用が郡や州によって異なる南部で特に重宝された。

(GREEN BOOK公式HP:https://gaga.ne.jp/greenbook/about.html

ジム・クロウ法(ジム・クロウほう、英語: Jim Crow laws)は、1876年から1964年にかけて存在した、人種差別的内容を含むアメリカ合衆国南部諸州の州法の総称。

主に「黒人の一般公共施設の利用を禁止、制限した法律」を総称していう。

しかし、この対象となる人種は「アフリカ系黒人」だけでなく、「黒人の血が混合している者は全て黒人とみなす」という人種差別法の「一滴規定(ワンドロップ・ルール)」に基づいており、黒人との混血者に対してだけでなく、インディアン(先住民)、ブラック・インディアン(インディアンと黒人の混血)、日系人などアジア系といった黄色人種などの、ヨーロッパ系の白人以外すなわち非白人の「有色人種」(Colored)をも含んでいる。

Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6%E6%B3%95

要するに、当時アメリカの南部にジム・クロウという人種差別を良しとする法律があったんですね。そして、白人以外の人は、GREEN BOOKに記載されているホテル以外は宿泊できないんです。レストラン然り。

うーん、なんだかアジアンヘイトを思い浮かべて複雑な気持ちになります。だって、トランプ元大統領の言葉によってアメリカに根強く残る黒人差別や、現在はアジア人に対するアジアンヘイトが露呈したけど、元をたどると、1800年代に作られたこの法律を未だに正義だと信じ切ってる化石の生き残りですよね。(…)みんな、がんばりましょう。フェイクに心を揺さぶられないように、心にゆとりを持って。映画を観て!心を潤わせましょ!!

さて、ピーター・ファレリー監督の「GREEN BOOK」時は1962年、主演はビゴ・モーテンセン 演じるイタリア系移民トニー・リップ・バレロンガ。無知なマッチョで単純でがさつ。マフィア御用達のクラブ用心棒。グリーン・ブックを渡されてカーネギーホールに住む黒人ピアニスト、マハーシャラ・アリ演じるドン・シャーリーの南部演奏ツアーに運転手兼ボディガートとして同行する。

トニーを演じる ビゴ・モーテンセンは、「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルン役で世界的に有名になられたのですが、アラゴルン??そんな人いたっけ・・・?って思って調べたところ、若き人間の王役を演じていた彼です!ロード・オブ・ザ・リングのポスターやパッケージには必ず大きめに乗っているワイルド系イケメンの彼です!!それがわかっていなかったので、すんなり受け入れていましたけど、映画開始早々から、トニーお腹でっぶりすごいなぁ。マッチョな用心棒と言うことは若い頃は運動かなにかしていて、中年にさしかかってから太っていっちゃったのかしら。イタリア人は美味しいものたくさん食べるだろうし…。パスタ腹(ばら)とでも言うのかなぁ。なんて脳内を駆け回ってしまって「ごめんなさい!」もー、もともとのビゴ・モーテンセンさんはデンマーク生まれでイタリア人ではないし、無知マッチョとかいってしまいましたが、それは役柄だけであって、本当は自身の出版社を運営し更に詩人であったり写真家であったり、7カ国語堪能な哲学者のような人物。そんなお人が、もう、イタリア人にしか見えなかったです。わたくしオノユリの映画鑑賞後にとった簡易メモによると、トニー:知識がなく粗野であらっぽくがさつ(なんとなく汚い)と言う印象しかありませんでした。これ、おわかりだと思いますが、褒め言葉ですからね?

一方、ドン・シャーリー役のマハーシャラ・アリは知的な芸術家で品がよくて繊細。身のこなしが美しく影がある、ありすぎる。

この2人のポスターを観たときから、なんとなく話の内容をイメージしてしまっていたわたしがいます。差別の横行していた時代で、偏見持ちの白人と黒人のロードトリップ…ってことは嫌なことが結構起こって…なんてことがよぎると、鑑賞する気もちがあまり前向きにならんのです。誰も美しい黒人の方に嫌な思いをしてほしくないじゃないですか。だから意識的に少し避けてたところ、あったと思います。改めて反省しております。もう、こういう癖、よくないですね。もし同じように思って作品を避けている方がいらっしゃったら、ぜひピーター・ファレリー監督の「GREEN BOOK」は鑑賞してください。あなたの予想があたってないとは言えないですけど、鑑賞して後悔する作品ではないです。「GREEN BOOK」のない人生のほうがもったいない。

今自分で言って反省したように、固定観念(こていかんねん)というか偏見を持ちたくないと思いつつ、持ってしまっているわたしがいます。この作中に出てくるイタリア人のトニーのような人をわたしは「こういう人だ」と決めつけて、その人を変えようとはしません。むしろ、余計なことをしないように努めます。ところが、ドン・シャーリーは知識や努力によって成功を成し遂げつつトニーのことも引き上げようとしてくれます。トニーの行動や考え方や話し方を「君ならできる」と訂正させ、上流階級に紹介します。トニーは無知なだけでスポンジのようにドンの知識を吸収していきます。もともと、トニーの家計は芸術を愛する血筋だったのでしょう。無知だろうがなんだろうが、ドン・シャーリーの演奏に心を痺れさせない人はいないのです。映画全体に心躍る音楽が溢れていました。

何度も何度もハラハラさせられ、映画が終わった後にあのハラハラはひょっとしてドン・シャーリーが常に日常で感じているものなのかなと気付かされました。ブラックでもホワイトでもなく、グリーンブック。

では、お次に、鑑賞した人もまだの人も「グリーン・ブック」をより一層身近に感じてしまうトリビアです。

ピーター・ファレリー監督「GREEN BOOK」のプロデューサーと脚本に名前を連ねるニック・バレロンガ。彼は12歳の時、父親とともに映画「ゴッドファーザー」(72)の結婚式シーンにエキストラとして参加したのをきっかけに映画の道に入ります。以降、製作・監督・脚本・俳優とマルチに活動しているニック・バレロンガ。ニューヨーク・ブロンクスの有名ナイトクラブで用心棒をしていた父トニー・リップと黒人ピアニストのドン・シャーリーの実話を基に描いた「グリーンブック」(18)で製作と共同脚本を務め、アカデミー作品賞と脚本賞にノミネートされました。なんと、共同脚本を書いているニック・バレロンガはトニーの息子さんなんです!しかもお父さんと「ゴッドファーザー」のエキストラをしていました!!なんか凄い!映画と歴史と現実が繋がっている感覚!更に、お父さん、トニーの方はエキストラで収まらず、「ゴッドファーザー」で、キャスティングされた後、役者として活躍し、大ヒットドラマ「The Soplanos」に出演だけでなく、原作者としても名を連ねたそうです。うわぁぁぁ、「The Soplanos」ドハマリしてみてました〜!!そうだったんだぁ・・・。なんか知っているもの、点と点が繋がるようで嬉しい…!!ニックはお父さんから聞いた「面白い話」を「面白い映画」にしてわたしたちに伝えてくれたわけなんですね。しかも、バレロンガファミリーが実際に映画でバレロンガファミリーを演じているんです。映画の中の作られた日常に拍車がかかって、バレロンガ家そのものになっていた事を知り、再度鑑賞したい欲が湧き上がってきました。ピーター・ファレリー監督「GREEN BOOK」プロデューサーと脚本に名前を連ねるニック・バレロンガ、イタリア人移民で無知で単純でがさつなトニー・リップと黒人ピアニストのドン・シャーリーの実話。あなたの時間を映画で満たしてみてください。

点滅する希望

6月14日と19日に新宿K’s Cinemaさんにて「点滅する希望」と言う作品が公開予定となっております。こちらの作品、「いずれあなたが知る話」で主演の一人を演じられている大山大さんが監督を務められています。わたくし、オノユリも出演させていただいた「いずれあなたが知る話」がご縁で大山大さんと出会いまして、これからもとても楽しみな方だなぁと思っております。ぜひお近くの方は、ご鑑賞いただき、これからの才能の一つをしっかり目撃していただければとおもいます。

いずれあなたが知る話

いまお話に出ました「いずれあなたが知る話」6月10日でクラウドファンディング終了となりました!ご支援いただいた方、どうもありがとうございました。「いずれあなたが知る話」は歪んだ愛情と行為がぶつかるノワールサスペンスで、古澤健(ふるさわたけし)監督作品です。主演大山大さんと小原徳子(こはらのりこ)さん、小原さんは今作で脚本家としてもデビューされています。ご支援者さまも、そうでない方も、次のアップデートを楽しみに、映画の完成を待ちましょう!わたしもたのしみです!

予告

次週以降の予告ですが、以前この番組「オノユリの映画の話をしましょうよ」へ映画「影踏み」のお話をしに来てくださった篠原哲雄監督の新作「犬部!」が公開を控えておりますので、公開前に映画のお話をしたいと思っております!ぜひ、楽しみにしていてください。

ではまた来週、映画の話をしましょうね。オノユリでした。