コエボンラジオをお聴きの皆さんこんばんは。7月10日土曜日、女優オノユリの映画の話をしましょうよのお時間です。沖縄はすでに梅雨明けしたんですよね?去年東京は確か7月の晴れ間が2日間しかなかったんですよ。今年はどうなるんでしょうね。雨のニュースは不安になります。あ!でもですね、お天気とは関係のないお話なのですがとても嬉しいニュースがあったので聴いてください!このラジオにも何度かゲスト出演いただいております、あの、美しい人、本間愛花さんの新曲「あなたと出逢えて幸せでした…これからも」がなんと!なんと!!テレビ東京系「開運!なんでも鑑定団」のエンディングテーマ曲に採用されております。わーーーー!!嬉しい!!嬉しい!!!!あ、違うか。おめでとうございます!おめでとうございます!!だ(笑)。ある夜、ポロリン!と、本間愛花さんよりラインが届きまして。メッセージはなくミュージックビデオのリンクが送られてきました。わたくしオノユリ、ベッドの中で寝る態勢とっていました。で、リンク先表示に記載されていたのが「本間愛花-あなたと出逢えて幸せでした…これからも」と記載があったので、「え…わたし!?」とドキーっとしつつ、神妙な面持ちで「いやいや、こちらこそ…」とリンクを開いたら、とっても物語性のある歌で。ミュージックビデオも素晴らしくて、うたう本間愛花が神々しくて、胸締め付けられるような思いがして、あまりにいい曲とミュージックビデオに泣いてしまいました。ストーリー的には老齢なご夫婦が描かれているので、わたくしオノユリは全然関係ありませんでしたが(笑)。今までね、ラジオでオノユリが美しい人って呼んでいる本間愛花ってどんな人なんだろう?と思った方沢山いらっしゃると思うんですよ。とってもいい機会なのでぜひ、YouTubeで「本間愛花 あなたと出逢えて幸せでした…これからも」で検索して聴いてみてください。オノユリへの思いを歌っている気がしてならない1曲でとなっております(笑)。そして、本間愛花さん毎月新曲を発表されていて、YouTubeで聴ける曲が豊富にあります。どの曲も良くて、シチュエーションによって全然異なる癒やしを与えてくれるので、「本間愛花 あなたと出逢えて幸せでした…これからも」を聴いたらその流れで色々な曲に出逢ってみてください。彼女の根底にある強さだったり優しさだったりが透明感のある声の中に感じられて、あなたのお気に入りの1曲が見つかるかもしれません。

では本日も映画の話を、しましょうか。

幼い依頼人

2019年製作/114分/G/韓国
原題:My First Client
監督:チャン・ギュソン監督
配給:クロックワークス

物語

ロースクールを卒業して出世の道を突き進むはずだったジョンヨプは何度も就職に失敗し、姉の勧めで臨時に児童福祉館に就職する。ある日、継母から虐待を受けている“ダビン”姉弟に出会うが、さほど深刻に考えていなかった彼は、また来るという言葉だけを残して去る。数日後、法律事務所に就職したジョンヨプは電話を受けダビンの鼓膜が破れたことを知る。ジョンヨプは継母からダビンを引き離そうとするが、かえって誘拐犯扱いをされ、その後弟ミンジュンの死に加え殺人の被疑者とされたダビンを見て衝撃を受ける。何もかも間違った方向に進んでしまったと感じたジョンヨプは、真実を明かすため、ついにダビンの弁護士になることを決心する。

幼い依頼人」オフィシャルサイト

イントロダクション

ひたすら出世だけを望んでいた弁護士が、7歳の実の弟を殺したと衝撃の告白をした10歳の少女に出会い、真実を明かすために奔走する本作は、2013年に発生した漆谷(チルゴク)継母児童虐待死亡事件を基に、その被害者の弁護士を中心に信じ難い全貌を描き出す実録サスペンス。弁護士ジョンヨプを熱演したのは韓国歴代興行収入No.1を誇る大ヒット映画『エクストリーム・ジョブ』のクールな刑事役でカリスマ性あふれるアクションを披露したイ・ドンフィ。これまでのコミカルなキャラクターとは一転、強烈な感性を揺さぶる演技を披露している。さらには幅広い演技力で映画とドラマの両方で活躍する女優ユソンが事件真相のカギを握る母親ジスク役を、“ポスト キム・ヒャンギ”と呼ばれる子役チェ・ミョンビンが継母の暴力に怯えるダビン役を担い、作品に説得力を与えている。加害者のほとんどが両親である、法の死角地帯にある児童虐待事件を真向から描き、現代社会が抱える闇に警鐘を鳴らす衝撃作が上陸する。

幼い依頼人」オフィシャルサイト

FILMANIA 映画の話をしましょうよ

本日の映画は韓国映画で、チャン・ギュソン監督「幼い依頼人」です。韓国全土を震撼させた衝撃の実話が基になっています。映画予告だけ見かけていて、鑑賞しようと思っていた作品でした。ただ、映画として良い作品でも、心は穏やかではいられない作品でした。とても生き生きとしたお姉ちゃん、ダビン、10歳と、天真爛漫でお姉ちゃん大好きな弟ミンジュン、7才の仲良しな姉弟は、2人でいる時間は何より平和で穏やかに過ごしていました。とても貧しいけれど、なくなったお母さんの殆どない記憶をなんとか手繰り寄せようとしながら。お父さんが連れてきた新しいママはとても綺麗な人でした。食事を作ってくれました。綺麗好きで、箸の持ち方も知らない弟ミンジュンに何度注意しても食事をこぼし手づかみで口へ運ぶことにたまりかね、しつけをはじめました。それは明らかにしつけの域を超えるもので、お姉ちゃんダビンからは笑顔が消え、彼女の目は常に大人の表情を見、声を聞き、自分と弟ミンジュンが安全でいられる方法を探すのです。

丁寧に描かれているこの映画の中には、周囲の大人が何人も登場します。警察官、学校の先生、児童福祉士、下の階の奥さん、ご近所のお兄さん。部屋の外に漏れる子供の泣き声に「今日も始まった…」とこぼします。下の階の奥さんはお姉ちゃんダビンに声をかけます「大丈夫?助けてくれる人はいるの?」と。

鑑賞者であるわたしは、傍観者であると気づきます。わたしは、もともとあまり子供と接したことなく育ったので、あまり子供に興味がありません。更にこのコロナ禍。他者と交わる事を避けているようなものです。子供の頃、地元では近所の大人たちに愛情たっぷりに声かけてもらって、回覧板を持っていけばお家の方とたわいないおしゃべりとおやつをもらい、近所のお兄ちゃんお姉ちゃんにしっかり遊んでもらって育ちました。今のわたしは、お隣さんにお子さんがいらっしゃるかすら知らないのです。わたしは、チャン・ギュソン監督「幼い依頼人」作中のお姉ちゃんのダビンにじっと見つめられ、こちらから話しかけても怯えた目で避けられる大人でしかない、と実感しました。作品を見てもらえばわかりますがダビンの目に映る大人は、助けてくれる存在ではありません。家へ連絡し、親元へ送り届ける存在なのです。

チャン・ギュソン監督「幼い依頼人」キャスティングも素晴らしいですね。主演のイ・ドンフィさんはなんか、かったるいやる気なさそうな感じがたまらないですね(笑)で、田舎にいる間は半分寝てるような雰囲気なのに、ソウルで弁護士になると、あーぴったり!イメージぴったり!でリアリティがあるんですよ。で、かわいいダビンお姉ちゃんとミンジュン弟の継母役はユソンさん。美しくて、優しく微笑まれると、何もかも冗談で本当は優しいんだ。と信じたくなります。そういえば、どこかでこんな…とおもったら2007年の韓国リメイク版「黒い家」のサイコパス…。トラウマ級に怖い美女を思い出しました。あのときの美女です。今回のチャン・ギュソン監督「幼い依頼人」の中では、他の作品では観客フレンドリーに丁寧に描かれている点が、出演者の一言のみで描かれているポイントも幾つかありました。でも、だからこそ、ダビンとミンジュン姉弟に集中したり、自分自身を作中に投影してみたりといった鑑賞の仕方が出来るのかもしれません。

一度鑑賞したあと、もう一度冒頭を確認したくて二度めの鑑賞を行いました。そこで問われていたのは、ある事件の傍観者が有罪か無罪かという話でした。チャン・ギュソン監督「幼い依頼人」ぜひご鑑賞下さい。わたし、オノユリ自身への言葉にほかなりませんが、虐待に対して傍観者にはならないで下さい。助けが必要な人、自分も含めて助けが必要なら、助けを求めて下さい。いいんです。あなたは、幸せになっていいんです。行動すれば、世界はあなたのために変ります。チャン・ギュソン監督「幼い依頼人」実話を基にし、デリケートに撮られた大きな意味を持つ作品です。この作品を鑑賞したみなさんが、傍観者ではなくなりますように。わたしも、少し目線を下げて子供の姿を見守れるようになります。

ではまた来週、映画の話をしましょうね。

オノユリでした。