みなさんこんばんは。10月9日土曜日の「女優オノユリの映画の話をしましょうよ」のお時間です。

本日は韓国映画祭り!今週は韓国ドラマや韓国映画をたくさん見て過ごしました。おそらく、韓国映画にはスパイシーな食べ物と同様にストレスを発散できるなにかがあるんじゃないかな?と勝手に思っています。韓国ドラマや韓国映画、韓国料理も中毒性がありますよね。

本日お話する3本はこんな感じの3本です。

  1. 考えさせられる映画
  2. じーんと心に響く映画
  3. 愉快な映画

なんだかいい塩梅になった気がしています!たまたまですが!

では1本め

考えさせられる映画 「出国 造られた工作員」

2018年製作/105分/PG12/韓国
監督:ノ・ギュヨプ 監督
原題:Unfinished

STORY

1986年、経済学者のイ・ボムス 演じるオ・ヨンミンは、過去の行動によって韓国に戻ることが出来ず、亡命先の西ドイツでも評価されない日々を嘆いていた。そんな中、ある人物から北朝鮮で大学教授として働かないかと勧誘を受ける。自分の経済論が日の目を見れば、今よりも良い暮らしができるかもと、パク・チュミ 演じる妻ウンスクの反対を押し切り北朝鮮へ向かう。しかしそこで待っていたのは、大学教授としての日々ではなく工作員としての過酷な訓練だった。そしてついに工作員としての司令を受け、家族と共に再び西ドイツへ向かうことになる。空港で見張りを振り切り逃亡を試みるが、北朝鮮の工作員に妻と娘を人質に取られてしまう。家族を助けるために必死に奔走するが、各国の情報局は彼を泳がせ北朝鮮のスパイを捕まえるために利用する。誰も信じられない状況で、彼は家族を再び取り戻せるのかー (オフィシャルサイト

FILMANIA 映画の話をしましょうよ

冒頭から、不穏な空気しかない、映画です。空港で助けを求めるんですが、こういう時のお子さまの動きですよ。大体親の言うこと聞かない。空港でこんなに親の言うこと聞かないかね(笑)わたし空港って結構怖くて。怖いって言うことは、なにか心にやましいことがあるのかもしれないけど(笑)大丈夫かな!?入国できるかな??っていつもハラハラします。まぁ、普通の観光客なら問題ないですけどね(笑)入国管理局って担当官によって差がありますし、だいたい不機嫌に座っているように見える人の率が高くて、異国の壁の色・匂い・ポスターの文字・周りの不安げな人たち・何をとっても慣れ親しんだものと異なると、自分の中のセンサーが働きだしますよね。なので、空港であんな違和感ある雰囲気の中で自由に動く子供の気が知れないです(笑)で、まぁストーリーでお話したように、お嬢さん2人のうち小さな妹ちゃんと、奥様が北朝鮮の工作員に人質に取られてしまいます。当時、まだ東ドイツと西ドイツの間には東西冷戦の象徴、「ベルリンの壁」があり、現在の韓国と北朝鮮の関係を否応なしになぞらえてしまいました。その西ドイツで北朝鮮の工作員に娘と妻を拉致され、なんとか取り返そうと、1人駆け回るのですが、その動きをじっと監視しているのが、韓国・北朝鮮・西ドイツの面々なのです。もともと韓国人で、西ドイツに亡命してから、北朝鮮のスパイのトレーニングを無理やり受けさせられていますから、どの国も彼のことを疑ってかかっているんですよね。そして、彼1人を泳がすことで大物が釣れることも期待しているわけです。そして、これが実話を元に作られているんですよ。June 12, 2012のCNN(アメリカ)のニュース記事にモデルとなったOh Kil-nam氏の記事がありました。もし、詳細をお知りになりたい方がいらっしゃったら、North Korea defector living with quarter of a century of guilt (北朝鮮亡命者四半世紀罪の意識とともに生きる)と言う記事をわたしも先程読んだばかりなんですけど、検索してみてください。どこかSNSにもラジオのあとにシェアしておきますね。苦しいです。映画はみやすいですが、実際の記事で読むと、苦しいお話です。ちょうどこの映画を鑑賞したタイミングで、日本では新総裁が選出されて、テレビで北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんのお母様 の早紀江さんのインタビュー映像を観まして、北朝鮮の拉致問題に対する憤りが増しました。知らないだけで、多くの被害者のいるお話なんですよね。早期解決を願うばかりです。本当に、願うことしか出来なくて申し訳ないです。

では、2本目の映画のお話にうつりましょう。

ジーンと心に響く映画 「弁護人」

2013年製作/127分/G/韓国
監督;ヤン・ウソク監督
原題:The Attorney

STORY

高卒で司法試験に受かり判事になったが、学歴社会の法曹界では差別が多く、弁護士に転身したソン・ウソク。学歴もコネもないウソクは、まだ誰も手を付けていなかった不動産登記業務に目を付け、釜山一の税務弁護士へとのし上がっていく。ある日、馴染みのクッパ屋の息子・ジヌが公安当局に突然逮捕されたと知る。自分の担当分野ではなかったが、ジヌの母親・スネからの懇願を受け、拘置所へ向かうが面会すらできない。ようやく会えたジヌは、すっかり痩せ細り、顔や身体には無数の痣がある衝撃的な姿だった。ウソクは拘置所での取り調べに不信感を抱き、ジヌの無実を証明しようと立ち上がるが―。(オフィシャルサイト)

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今作は、キャスティングに惹かれて鑑賞しました。わたくしオノユリの大好きな韓国の俳優、ソン・ガンホ氏が主演です。韓国ドラマ「ミセン」に馴染みのある方でしたら、馴染みのクッパ屋さんの息子・ジヌ役はイム・シワンくんです。なんで彼だけ君付けで呼ぶのか自分でもよくわかりません!「ミセン」の役柄でも今作「弁護人」でも、おどおどした雰囲気のきれいすぎるお顔、貧しい生活の中がんばる息子役なのでどうもくんづけで呼びたくなります。あと、周りの出演者がソン・ガンホ氏を含めいかつい目上の俳優陣が並ぶのもありますね。言葉だけで彼の雰囲気を醸し出すのが、イム・シワンくんと言う呼び方に反映されていると思ってください。彼のことを知らなくてもなんとなく想像できそうでしょ?(笑)「ミセン」からはもうお一人、イ・ソンミン氏もソン・ガンホ氏の同級生で新聞記者の役で好演しています。

ソン・ガンホ氏演じるソン・ウソクが、弁護士がそれまでプライドを持って受けなかった仕事を受けたことで儲けるんです。高卒で子供が生まれて、プライドなんて言ってられなかった事が返ってソン・ウソク弁護士に富を与えるんですね。映画を見る限り、彼にはお金を儲ける才能があります。勉強になります(笑)ただ、このソン・ウソク弁護士が、お金を儲ける才能はあっても、社会情勢に疎いんです。1978年から87年頃までの韓国が描かれているのですが、この時代の韓国は結構な暗黒時代なのです。

当時の全斗煥(チョン・ドファン)政権は、軍事クーデターと不正選挙で権力の座に就いたこともあって、“民主化”を目指す者たちを敵視していた。そのため思想的な背景が深いとは言えない、読書会のような集まりにも目を付けて、「国家保安法」の名の下で、“アカ=共産主義者”“北朝鮮のスパイ”扱いをして摘発。徹底的な弾圧を加えていた。

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憲法のもと、国民は守られているという知識を根本に持つソン・ウソク弁護士にとって突然の逮捕や拷問なんて現実に身近に迫っているなんて全く思っていないのです。ところが、自分の身近な人、馴染みのクッパ屋さんの息子・ジヌくんが行方不明になり、クッパ屋のお母さんがお店を閉めて夜中まで駆け回って探して、情報もなくて、身元不明の死体安置所まで行って探しているのを知り、何かがおかしいことに気づくのです。いやもう、ここからのソン・ガンホ氏演じるソン・ウソク弁護士が素晴らしくて。とても惹きつけられます。ちなみに、実はこの映画も実話を元にしていて、そのモデルが廬武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領なのです。韓国の大統領って勝手ながらあまりよい印象がないのですが、こんなに人権派の弁護士だった過去のある高卒の大統領が存在したんだ…と驚きました。廬武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領と知らなくても、とても味わい深い作品でしたので、ヤン・ウソク監督の「弁護人」ご興味あればぜひお試しください。

そして本日最後の映画のお話は楽しく締めくくりましょう!

愉快な映画「ザ・スパイ シークレット・ライズ」

2013年製作/121分/韓国
監督:イ・スンジュン監督
原題:The Spy: Undercover Operation

STORY

「オアシス」「シルミド SILMIDO」などで知られる韓国の演技派ソル・ギョングが、妻の前では弱気なスパイをコミカルに演じたアクションエンターテインメント。韓国最高のスパイであるキム・チョルスは、妻ヨンヒの前では出張で忙しいサラリーマンを装い、尻に敷かれるごく平凡な夫として生きていた。スチュワーデスのヨンヒは、そんな夫に対して募るフラストレーションを解消するため、フライトスケジュールを変更してタイを訪れ、気分転換。そこで出会ったイケメンのライアンと甘いひと時を過ごす。しかし、同じく任務でタイに来ていたチョルスは、そんなヨンヒの姿を目撃してしまい、国家の命運を握る任務と妻への気持ちとの間で揺れ動く。妻ヨンヒを演じるのは「オアシス」「ペパーミント・キャンディー」でもギョングと共演したムン・ソリ。

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FILMANIA 映画の話をしましょうよ

こちらの映画はね、もう気楽に楽しく、でもしっかり最後まで堪能できる作品です!古い映画でシュワルツ・ネッガーの「トゥルーライズ(1994)」をご存知でしたら、その映画の韓国版のような感じかな?しっかりハラハラさせてくれるし、笑わせてくれるし、今日のこの映画の話をしましょうよの流れと同じように作品を鑑賞してきたんですが、この作品を見てスッキリ終われる気がしました。もう、語ることはあまりないです(笑)ただ、適役が、もう異常にカッコイイイケメンです(笑)そういうところ、韓国映画ってツボを心得ているな〜と思います(笑)

では、本日の映画は、考えさせられる映画 ノ・ギュヨプ 監督「出国 造られた工作員」、ジーンと心に響く映画 ヤン・ウソク監督「弁護人」、愉快な映画 イ・スンジュン監督「ザ・スパイ シークレット・ライズ」の3本をお送りしました。

最後に俳優安楽将士のお話

あ、最後に先月ゲストに来てくれてとっても楽しくお話してくれた俳優、安楽将士さんが企画から何やら全部関わった短編作品が、mirrorliarfilmsplusに選ばれたとのことで、10月15日からアップリンク吉祥寺で上映されるそうです!わたくしオノユリも伺う予定です!作品を鑑賞後にまたラジオでお話できたらなとおもっております。

ではまた来週、映画の話をしましょうね。

オノユリでした。

素敵な日曜日を!