コエボンラジオをお聴きの皆さん、こんばんは。2月26日土曜日の女優オノユリの映画の話をしましょうよのお時間です。2月最後の土曜日、今日も一緒に、映画の話をしましょうね。
WEST SIDE STORY
Introduction
《INTRODUCTION》 スティーブン・スピルバーグ監督が、「ロミオとジュリエット」をモチーフにした<伝説のミュージカル>を念願の映画化。 舞台は、対立するグループによって引き裂かれたニューヨークのウエスト・サイド。運命に逆らい、社会の分断を乗り越えようとした“禁断の愛”の物語が、エンターテイメント史に残る数々の名曲とダイナミックなダンスと共に描かれる。 “異なる立場を越えて、私たちは手を取り合えるのか?”という普遍的なメッセージをこめて贈る、感動のミュージカル・エンターテイメント。
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STORY
《STORY》 夢や成功を求め、多くの移民たちが暮らすニューヨークのウエスト・サイド。 だが、貧困や差別に不満を募らせた若者たちは同胞の仲間と結束し、各チームの対立は激化していった。 ある日、プエルトリコ系移民で構成された“シャークス”のリーダーを兄に持つマリアは、対立するヨーロッパ系移民“ジェッツ”の元リーダーのトニーと出会い、一瞬で惹かれあう。この禁断の愛が、多くの人々の運命を変えていくことも知らずに…。
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FILMANIA 映画の話をしましょうよ
昨日映画館へ行ってまいりました。まだやっててよかった!!
映画館の映画予告ってなんであんなに面白そうなんでしょうね。わたし、映画の予告みているだけで昨日泣きそうになってしまいました。面白そうな映画がどんどん公開されることにわくわくもしましたね。
誰もが知っている、ウェスト・サイド・ストーリーを、誰もが知っているスティーブン・スピルバーグ監督が映画化した作品。わたしが、映画を好きになり、映画女優を目指すきっかけは、スティーブン・スピルバーグ監督の映画でした。小さい頃に、映画館で観たスティーブン・スピルバーグ監督の映画に登場する子供が羨ましくて、あの一人になりたいと強く願ったんです。
それからたくさんの映画に出会って、価値観も変わってきているというのに、未だにわたしはあの日の自分と同じ目でスティーブン・スピルバーグ監督の映画を鑑賞していました。
今でもそう、映画が好き。大好き。映画に出演したい。
ウェスト・サイド・ストーリーは、もう何もかも魅力的な世界でした。1950年代のNY、ウエスト・サイド。決して美しい街並みではなく、貧民街で、人々が生きることに一生懸命の街。エネルギーが溢れかえっているのがその音楽やステップでぐんぐん伝わってきます。リズムのセンスがなくて、ダンスなんて全然出来もしないのに、映画でミュージカルナンバーが流れ出すたびに、わたしの足もステップを踏みたくてムズムズが止まりませんでした。もう、最っ高!!
しっとりとMariaとTonyが歌うナンバーは2人の声が美しくとろけ合って、また離れて・・・声ってこんなにも美しい音色を奏でるのかと、驚愕いたしました。
言葉にならない感動がなんどもなんどもこみ上げてきました。
と同時に、ウエスト・サイド・ストーリーはラブストーリーですが、分断の物語でもあります。
わたしは、戦争の縮図だと感じました。
小さないざこざが、収まりが効かなくなる。悪化する。争いを止めようとして争いが激化して、死人が出る。
そこに、ハッピーエンドなんてありません。誰も、誰も幸せになれないのです。そこに勝者なんて、いないのです。
ヨーロッパ系移民“ジェッツ”のメンバーが仲間の死を悼んでいるところに、マリアのメッセージを伝えにマリアの兄、ベルナルドの恋人アニータが心を奮い立てやってきます。そこでアニータへ浴びせられる言葉の数々は、さっきまで仲間の死を悼んでいた心の持ち主たちとはおもえないほど凶悪で、ナイフそのものでした。グサグサとわたし自身が刺されているかのように痛くて痛くて。アニータへの暴力も恐怖でした。嘘でしょ、信じられない。でも、抑圧されて行き場も仕事もなく憤りの塊の彼らの行動は、ふとした瞬間に制御が効かなくなって一人一人の思考は消えてしまい全体の流れそのものになってしまう。
怖いです。
YURI ONO
話が変わりますが、わたしは8月6日生まれです。「はだしのゲン」と言う舞台に出演させていただいてからは、戦争という言葉がなくなればいいと願ってきました。子供が子供らしくいられる世界であってほしいと。そして、今ロシアがウクライナに侵攻しています。世界がこうして突然終わるのかと、恐怖でしかありません。どうにも出来ないけれど、伝わってほしい。戦争、反対。
映画の話から、急に個人的な話を始めちゃってね、一体何なんだ。と思われますよね。
実は今日、コエボンラジオ も オノユリの映画の話をしましょうよ も最終回です。いままで、本当に信じられないほどビッグネームのゲスト、全然興味がなかったドキュメンタリー映画に開眼させてくださったドキュメンタリー映画の監督たち、世界中で評価されるアクション監督たち、今やHollywoodで売れっ子の監督となった監督の長編映画の1作めのプロモーションで製作時から何度も遊びに来てくれた監督、海外で活躍するわたしの親友、超大物俳優が所属する大きな事務所の代表にダメ元でお願いしたら快諾いただき毎月ゲストを手配していただいていた時期も実はありました。このラジオがあることで、わたしはたっくさんのミラクルに挑戦させてもらえてきました。番組が続くことで、応援してくれる人の存在もより身近に感じました。こうしてきちんと番組の最後にご挨拶できること、とってもとっても、幸せです。
実はですね、最多でラジオのゲストに来てくれていたわたしの親友が、ボイスメッセージを先程送ってくれました。
メッセージを下さった、本間愛花さんの配信アルバム「33(thirty-three)」の発売記念でバースデーライブを控えています。4月22日(金)、JZ Brat Sound of TOKYO、チケットはファンクラブは先行販売中で、3月1日から一般販売スタートです。アルバムのリリース日は4月5日(火)です。
わたしは、本当にここ最近シンガー・ソングライターの本間愛花さん に救われることばかりで、美しい人で強い芯があるのにしなやかでふわりとした彼女を尊敬しています。彼女のますますの活躍を心底応援する一人です。心の温かくなるメッセージをほんまありがとう。想像と集中 して、お互い前進しようね。ありがとう。本間愛花と、オノユリがふわふわお届けする番組もYouTubeで始まりましたので、よろしければ覗いてみてください。想像集中会で検索いただければ恐らく出てまいります。
それから、コエボンラジオのメインMCであり、わたしのプロデュースもしてくださっている中井プロデューサー。4年7ヶ月前、本当にたまたま、ラジオの枠がぽっかり空き、その場で隣りにいたわたしに、思いつきのように「ぴーちゃん、番組やってみない?「オノユリの映画の話をしましょうよ」って映画の話する番組!」とはなった一言から、全てが始まりました。毎回不安で仕方なかった公開生放送、今はあのときとは色々なことが変わり、全然お顔も拝見しておりませんが、ラジオを聞くとお元気そうな声に安心していました。中井さん、あの日、わたしを信じて声をかけてくれて、ありがとうございました。4年7ヶ月も続いたよぉ!本当に、こんな経験をさせていただき、感謝しかありません。ありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いします。
そして、今日たまたまでも実は毎週でも、ラジオを聞いてくださったみなさま、ありがとうございました。
わたしは、人生の岐路に立った時に鑑賞した映画をよく覚えています。CICAGOとLittle Miss Sunshineです。その2つの映画が、最も好きな映画です。本日お話したスティーブン・スピルバーグ監督の『ウェスト・サイド・ストーリー』も最も好きな映画に加わるんじゃないかと思っております。映画が、わたしの歩みが止まりそうになった時、背中を押してくれました。心に言葉にできない悲しみが溢れたときも、くたびれ果ててしまって何も出来なくなった時も、映画とともに人生を歩んできました。きっとみなさまそんな経験ありますよね?映画に教わったことばかりです。そんな映画も、人が1から作り出しています。これからのみなさまの人生が、いろどり豊かで、鮮やかで、華麗なステップを踏みたくなるワクワクが溢れていて、愛がいっぱいの素敵な人生を映画とともに歩まれますように。
4年と7ヶ月、わたしの映画のお話にお付き合いいただき、ありがとうございました。
また、たまには映画の話を、しましょうね。
オノユリでした。