江戸川乱歩名作「お勢登場」&「人でなしの恋」

原作 江戸川乱歩

脚本・監督 岡本光徳

令和2年始まって3ヶ月経ちましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

春の始まりを感じますが、外の空気吸っていますか?家の中でお仕事をされている方も多いのでしょうか。

本日はネット環境さえあればどなたでも鑑賞可能な YouTube より、江戸川乱歩の名作「お勢登場」と「人でなしの恋」をご紹介いたします。こちらは約1時間で短編の2本立てとなっております。モノクロ映画です。衣装が突飛な感じもしますが、不思議とあまり気にならず物語に入り込める不思議な世界観の作品。個人的に江戸川乱歩作品を色々と読んでおりますが、乱歩の世界と考えると、衣装に対して突飛だとか違和感だとかを感じないのが、また江戸川乱歩の魅力でもあります。

さて今作まずは「お勢登場」から始まります。

原作のあらすじは(Wikipedia)

肺病に侵された格太郎は、子供の将来を案じ、書生と不倫する妻おせいと離縁することが出来なかった

ある日、いつものようにおせいが不倫相手の元へ出かけた後、格太郎は息子の正一とその友人達と遊んでやる。格太郎はかくれんぼを提案し、部屋の押し入れに隠れた。子供達が押し入れに近付くと、格太郎は押し入れの中にあった長持の中へと入る。

子供達が諦めた頃、格太郎は長持から出ようとするが、はずみで掛け金が落ちてしまい、長持の蓋が開かない。

格太郎が密閉された長持の中で苦しんでいる内に、おせいが帰ってくる・・・。

といったものなのですが、こちら岡本光徳監督の「お勢登場」は格太郎さんが子供とかくれんぼをするような人間ではなく、お勢を自分の”所有物”と呼び徹底して管理するようになってしまう人間なのです。恐らくそこには格太郎自身が肺病に侵され、寝たきりになり、自分の財産を使い見初めて一緒になったお勢やまだ幼い息子への思うようにいかない心と身体が彼の精神を歪めていってしまったのでは?と考えるに及ぶのですが、もちろん妻お勢が不貞へと揺らいでいく緩さにも彼が憤っていく原因があるのかもしれません。

鑑賞中に、一体いつの作品なのだろう・・・?とふと考えてしまいました。衣装は現代の物が混じっているような感じもするのに、なんだか時々とてつもなく古い作品のような印象も受けます。そして、正ちゃんがかわいい。バイオリンとピアノの調べもとてもいい。吉田 萬さんの演じる格太郎の見事な事!ぞくぞくして目が離せませんでした。30分と言う長さなので、あっという間に終わった印象を受けました。

そして2作目「人でなしの恋」

原作のあらすじ(Wikipedia)

京子夫人の回想で映画は幕を開ける。当時19歳だった彼女は、知人の紹介で門野という地元の名士の所へ嫁入りした。門野は憂いのある美青年で、京子を精一杯愛してくれる。最初は、門野の愛に有頂天になっていた京子だが、だんだんと彼の愛がまやかしであることに気づき始めた。そして、ある夜夫が倉の二階で女と密会していることを突き止めた彼女は、次の日女を不意打ちしようと白昼倉の中に乗り込んだ。しかし、何処を探しても女はいず、それどころか人が居た痕跡すらなかったのだ・・・。

といった物語ですが、こちらの映画では色男の 遠藤 巧磨さん演じる名探偵、明智小五郎が憂いのある美青年、北野圭祐さん演じる門野の友人として出てきます。そして、陽奈さん演じる京子夫人との対話から物語が始まります。

「人でなしの恋」も「お勢登場」と同じ 岡本光徳監督 の作品でモノクロです。どちらの映画にも共通する様に衣装や時代感、世界観、そして音楽に乱歩作品としてとても魅力的な要素が鏤められているのを感じます。冒頭から京子さんのお洒落なお帽子が素敵で・・・こちらの作品ではご婚礼の衣装を美しい新婚夫婦が身につけられているシーンがあるのですが、そこでもなんだか不思議さが滲み出ていて、ある種の気持ち悪さがまた良いのです。そして、何より「人でなしの恋」のタイトル・・・わたしはこのタイトルが凄くいいと、思うんですよね。

江戸川乱歩作品のファンのかたも、そうでない方も、短編2本なのでお気軽にお楽しみいただけるのではないかと思います。

勿論、出演者なのでみなさまに観て楽しんでいただきたい気持ちしか御座いません。

週末は、ゆっくりどっぷり乱歩にはまってみても、いいのではないでしょうか?

ではまた映画の話をしましょうね。

オノユリでした。

朗読劇『ワガ輩は猫である!』

劇場へお越し頂いた皆さま、ありがとうございました。

先日無事に全公演終了いたしました。

舞台は、観劇後のお客様の表情やエネルギーを感じられていいですね。

毎回公演後は、自分が燃えかすかの様に感じるのですが、お客様のエネルギーで息を吹き返します。

今回初めて出演回により異なる2役をいただき、夏目金之助(夏目漱石先生の本名)の妻の夏目鏡子と我輩(名のない猫)を演じさせていただきました。演技に対して不器用な自分が2役演じるなんて務まるのかと不安にもなりましたが、鏡子さんも我輩も同じ想いを抱えている役だったので、パズルのピースがはまったかの様に自分の中で繋がっているのを感じました。

声優のゆきのさつきさま、出演者の皆さま、演出家サマ、作家さま、制作や舞台を作り上げて盛り上げて下さった皆さま、お疲れ様でございました。ありがとうございました。

観劇いただいた方がお楽しみいただけた様子が伺えたのが、何よりの幸せです。

またね!

ゆく年くる年 2017年〜2018年

2017年

 

 

 

第1回目7月のゲストはドキュメンタリー映画『OKINAWA 1965』の都鳥監督、8月には映画『レミニセンティア』の井上雅貴監督、9月はドキュメンタリー映画『ブライアンと仲間たち パーラメント・スクエアSW1』 と『インド日記 〜ガジュマルの木の女たち〜』の 早川 由美子監督、10月にお越し頂いたのは『それでも映画は作られる』の道川昭如 カメラマン/監督 と 俳優 城之内正明 さん、11月と12月に2ヶ月連続お越し頂いた下村 勇二 監督、ShibuyaCross-FMのみなさま、プロデューサーさま、そして、何よりお聴きいただいている皆さま、贅沢な時間をありがとうございました。

2018年もどうぞよろしくお願いいたします。

◆ 2018年、1月6日(土)15:00からのラジオゲストは、ドキュメンタリー映画『OKINAWA1965』の都鳥伸也監督と拓也撮影監督がお越しくださいます。お楽しみにしていて下さいね。

◆ 2018年は、1月19日、20日、21日で朗読劇「ワガ輩は猫である!」(純文学ファンタジー)に出演いたします。

 

 

 

 

 

声優のゆきのさつきさんと共演させていただきます。

犬夜叉(日暮かごめ)ヒロイン、サイボーグ009(003フランソワーズ)、銀魂(志村妙)、聖闘士星矢Ω(ユナ)、ワンピース(コアラ)等など、多くの名作で活躍されている方です。

初めて朗読劇に挑戦させて頂いておりますが、ゆきのさつきさんが素敵で素敵で・・・うっとり楽しませて頂いております。

チケットは こちら です。よろしくお願いいたします。

◆ 2018年2月は、4日(日)にドキュメンタリー映画『OKINAWA1965』の完成記念イベントで司会をさせていただく事となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年もひたむきに努力を重ね、猛進いたしますので、よろしくお願いいたします。

みなさま、良い年をお迎えくださいね。

オノユリ