Airplane Mode

Movie Multifunctional FILMANIA Radio 映画の話をしましょうよ

“Airplane Mode” “The Peanutbutter Farcon”

コエボンラジオをお聴きのみなさんこんばんは。9月4日(土)の女優オノユリの映画の話をしましょうよのお時間です。9月になった途端に、雨が続いて東京は肌寒いです!沖縄はいかがですか?うだるような暑さが引いた途端に、過ごしやすい風の吹く中、夏の焦燥感を思い出していつの間に夏が終わってしまったのかとむしろその焦燥感が恋しくなっております。夏の青空が恋しい!太陽はどこですかー!ちょっと探しに旅に行ってこようかな?ブラジルあたりに。 Airplane Mode 機内モードな私 STORY 運転中の”ながらスマホ”で事故を起こし、病院へ運ばれたインフルエンサーのアナ。罰として田舎の祖父のもとに送り込まれ、スマホなしの生活を強いられることに。 オフィシャルサイト FILMANIA 映画の話をしましょうよ 本日の映画1本目は セザール・ロドリゲス監督『機内モードな私』からスタートです。わたくしオノユリ、旅が大好きなんですね。素敵なレストランも最高な思い出になるし、旅先で地元のスーパーへ行ってカルチャーショックを受けるのも大好き。見たことないモノや日本では手に入らない食材を買い込んで、お部屋で摂る食事は一気にその土地に対する認知度と自分のレベルが上がった気がしてテンションも急上昇!旅、と言うか、知らない土地に住む経験が好きなのかな。その土地で最初は知らない道、知らない建物、迷ったらどうしよう…と頭の中でぐるぐるしているのに、いつの間にかスマートフォン持たずに散歩してたり、自然に出来るような自分にふと気づいた瞬間が好き、なんですよね。 セザール・ロドリゲス監督『機内モードな私』は、ちょっと耳が痛い映画でした。笑  この作品を選んだのは、自分のリストに出てこない、馴染みのない国の作品を探してみようと思ったからなんです。映画を通じて旅する気持ちを味わえたり、ラジオを通して味わってもらえたら…と考えていて、色々な国の作品を探していたところ、出くわしました。アメリカのVariety誌によると、 Netflix上の非英語長編映画作品の中で、リオデジャネイロに拠点を置くポルトガル出身のセザル・ロドリケス監督作『機内モードな私』(2020)が、最も人気を博していることがわかった。 ポルトガル語作品の本作は、ブラジルで製作・配信された作品の中で、初のNetflix全編オリジナルとなり、2020年1月23日の配信開始から現時点までに全世界約2,800万世帯で視聴されているという。視聴地域の内訳は、全体の3分の1がブラジル、残りはアメリカ、メキシコ、フランス、ドイツが視聴を牽引しているとのこと。 The River ということで、鑑賞したところ、興味深いなぁと思ったのは、セザール・ロドリゲス監督『機内モードな私』は、いわゆるティーンムービーなんです。なので全世代が楽しめる軽いテンポの作品です。 主人公のアナは、大人気のインフルエンサーで、それがきっかけでファッションブランドと契約を結びブランドの商品はアナの影響で爆発的に人気商品になります。しかし、それと同時にいつの間にかアナのライフスタイルはスマートフォンの着信音に支配されていて、気を取られて月に8回今日だけで2度もで事故を起こします。それでも、事故はSNSでの投稿のネタになり「いいね・スキ!」の数が上がれば、問題なし!生活は上場なのです。見兼ねた両親は、圏外の田舎に住む祖父の家にアナを送ります。そこから、スマートフォンなしの生活になりますが、祖父の家に向かう途中から、スマートフォン中毒のアナに禁断症状が起こります!スマートフォンを持ってる人が気になって気になって、年齢が自分より若ければ貸してくれるんじゃないか・・・とか、目の前にスマートフォンがあれば持ち主が気づかぬうちについ自分の手にしてしまったり…観ていて恐ろしくなりました。常々、わたくしオノユリ自身、スマートフォン依存症なんじゃないかと思うことがあります。スマートフォンを触る理由がなくても触ってしまうし、SNSを投稿すれば、どんな風に見えているのか、気になって仕方がありません。その割にスマートフォンを忘れて家を出ちゃったりする事があり、1日スマートフォンがないと案外依存症ではないかもしれないな、と安心したりもするのですが、手元にない日に限って、すぐにプロフィールを送らなきゃいけなかったり、過去の作品の情報をチェックしなきゃいけなかったり、スマートフォンがないと言う感覚がなくて会話の途中で「あ、スマートフォンないんだった!」が何度も飛び出して不便なんですよね。そんなスマートフォン中毒のわたしですが、セザール・ロドリゲス監督『機内モードな私』の主人公アナが、祖父の家で徐々に見栄えのいい商品価値のある作り物のインフルエンサーから、アナ と言うリアルで等身大な人間に向かう道のりは、ブラジルの広大で美しい大地を背景に本当の自分に出会う旅、そのものです。もともと、ファッションセンスが高く、自分でオリジナル性のあるものを生み出したかったけれど、インフルセンサーとしてブランドの商品で固めていた彼女の心が解き放たれていくのは爽快感があります。文化的な違いを感じるのは、よく喋る!考えてること全部喋る!分かりやすいからこそ、世界で全世代に受ける作品なのかもしれません。わたしの抱く、ブラジルのイメージとは全く違うブラジルが映画の中に広がっていて、やっぱり世界中を観て、もっと知りたいなぁとおもいました。セザール・ロドリゲス監督『機内モードな私』きらきらインフルエンサーでスマートフォン依存症のアナが本当の自分を探す旅のお話です。 […]